2018-02-08

「森の池」 デューラー水彩模写 その2

デューラー作の水彩画「森の池」という題の水彩画を模写しています。


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元ネタのサイズは26cm×37cm

かなり迫力のある絵ですが、未完に終わっているのが残念至極。



紙に水彩で描かれたこの絵は

画家が無くなって100年後に

相続した者の手によって素描帳に張り付けられたそうです。


それからさらに400年以上経った1970年代に

この水彩画は素描帳から剥がされましたが、

なんど裏面にデューラーが描いた空の習作が残っていたのだとか。






デューラーが生きた15世紀当時は

紙はとても貴重でしたでしょうから

習作であれば 紙の両面を使用したのも頷けます。






15cm角タイル1枚を使用して描いています。


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未完の習作とはいえ、

その素晴らしい風景画に魅了されてしまいます。


森の池の水面の色が非常に幻想的です。

手前は黒く、画面奥に行くにつれて

濃い紫からブルー、コバルトブルーへと

色が次第に変化していくので

かなり遠くの方まで池が広がっているように見えます。



blog245d.jpg


左側の木立は幹部分しか描かれておらず

空にかかる雲も途中で描くのをやめてしまったようです。

また、右側手前の地面の描写もここで終わりになっているのです。

これで絵付け完了。











焼成が終わった状態がこちらです。


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未完に終わったデューラーの水彩「森の池」の模写は

これで出来上がりです。






theme : ハンドメイドの作品たち
genre : 趣味・実用

2018-01-27

ブルージュ その3

ベルギー・ブルージュで撮ってきた写真をもとにして

クエルダセカ技法で風景画を作っています。



サイズは22.5cmx30cm、

だいたいA4くらいの大きさです。




まずは下絵を描いて、、、


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全体を描き終わったら、、、

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クエルダセカ釉薬で彩色します。


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↑彩色が終わった状態です。





タイルを全部で3枚使っていますが、

左側の1枚はほとんどが空、

こうして見ると、画面のうち ほぼ半分が空を占めています。











一回目の焼成が終わりました。(写真は撮っていません)



全体的に色味が薄くて

光が当たっている部分と影の部分のコントラストが弱い印象でした。




そこで、建物の部分を描きたして、全体的に釉薬も追加しました。






↓修正が終わった状態です。

blog241f.jpg





これで2回目の焼成を工房にお願いします。










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genre : 趣味・実用

2018-01-16

映画 「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」


先週、渋谷のシアター イメージ・フォーラムで観てきました。



この映画、原題は「EL BOSCO, EL JARDÍN DE LOS SUEÑOS」といいまして、

監督はスペインの人です。



ヒエロニムス・ボスはスペイン語ではエル・ボスコと呼ばれていて、

ボスの代表作「快楽の園」の謎に迫るという内容のドキュメンタリー映画ですが、

同作品を所蔵するマドリードのプラド美術館の全面的な協力を得て

作られたそうです。



美術館が閉館後、カメラを入れ、この絵の前に立った

各界の著名人、歴史学者、作家、哲学者、音楽家、画家、ソプラノ歌手、美術史家、

脚本家、神経科学者、作曲家、指揮者、美術修復家、といった人たちが

作品に対する感想、思い、分析、見解等を語っていきます。





映画をみて初めて知ったことが多くありました。



「快楽の園」は後代になって付けられた題名で

もともとは「多様な世界」という題名だった。


三連祭壇画であるが、教会に飾られていたのではなく

貴族が所有し、サロンのような場所に上流階級の人々が集い、

この作品を眺め、描かれた内容について

大いに議論を戦わせつつ鑑賞して楽しんでいた。


描かれているモチーフは空想のものは別として

鳥や花々、楽器や楽譜に至るまで非常に精巧に、かつ

緻密に描かれている。

楽譜については現代でも音階を読み取ることが出来る。

(ソプラノ歌手が絵の中の譜面を見ながらハミングする場面がある)

ボスは単なる画家ではなく、かなりの知識人であった事がわかる。云々





この三連祭壇画の扉側は天地創造、

開くと 左側には キリストがアダムとエバを、つまり人類を作った場面

中央に 快楽の園が拡がり、

右側には地獄のような世界が描かれています。




数え切れないほどの人間と動物と植物と得体のしれない生き物が

三面すべての風景の中に広がっているこの絵は

細部までびっしりとモチーフが描きこまれていて、

一回見ただけでは全部を見切れないほどの”情報”が

詰め込まれています。




どうやら中央パネル場面で

散々、悦楽に耽った人間たちが右側の地獄で

得体のしれない怪物に苛まれている、というストーリーですが、

マルティン・ルターが宗教改革を唱える以前に作成されたこの絵は

現世で神に背くような生き方をしていると地獄に落ちるぞ!と

人々を戒めるために描かれたのか、

あるいは、神が有難くも創造してくださった我々人間なんて

所詮は堕落してしまう生き物なのだ、という諦観のもとに描かれたのか。




映画では 世界中からプラド美術館を訪れる人たちが

この絵の前で見せる表情をとらえている場面があります。

クスクス笑う若者たち、眉をしかめる人たち、

眉間にシワを寄せ細部までじっくりと見ようと

絵の前を行ったり来たりする人、

ただ茫然と立ち尽す人達、、、、



ワタシも見るたびに同じような所作をしているだけで

ちっともこの絵画の本質に触れることが出来ていない、という

焦燥感にも似た感覚に囚われてしまいます。。。。



それでまた、機会があれば

この絵の前に立ちたい、という思いに駆られるのです。






映画はなかなか興味深い内容で、

食い入るように見ましたが、

画質があんまり良くなかったのが、少しばかり残念でした。





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genre : 地域情報

2018-01-07

「森の池」 デューラー水彩模写 その1

2018年、新しい年が始まりましたね!!  (((o(*゚▽゚*)o))) 



今年もよろしくお願いします♪♪  







って、今日は もう7日ですね??

 (;゜0゜)








いつも通り、スローペースで生活しているけれど

一月に入り、一週間も過ぎると

お正月気分はすっかりなくなって

日常に戻ってしまいますね~ (´∀`*;)ゞ







今年もまた一年、

こんな感じの超スローペースですが

作品作りを楽しんでいきたいと思っています。

宜しくお願い致します。









さて、

今回模写するデューラーの水彩画は

大英博物館に所蔵されているそうです。

本物を見たことは 残念ながらありません。 (T_T)





ハガキを元ネタに

水彩技法で描いていきます。


15cm角タイルに施釉し、釉薬がしっかり乾いてから

穴あけのトレペで輪郭線を転写、

少しづつ描き進めます。




blog245a.jpg





ニュルンベルグ近郊の荒野にある池と松林の景色です。





blog245b.jpg


1496年頃に描かれましたが、未完に終わっています。



空の描写や池の水の色の変化が非常に美しい絵です。


ちょっと見、

シュールレアリスム系の絵画に見えますよね?



でも、

この風景画が なんと今から

520年も前に描かれたんです。




未完だから そう見えるのか??

ちょいと興味をそそられて描き始めました。。。。。










theme : 私のハンドメイド報告
genre : 趣味・実用

2017-12-28

デューラーの水彩画集 ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

ついに手に入れてしまった~ +゚。*(*´∀`*)*。゚+





デューラーの水彩画、ペン画等の画集です。




blog118u10.jpg




俗に言う「Coffee table book」系の

豪華大型本です。

分厚くて、かなり重くて、

手に持って読むのはほぼ無理。






お値段高くて、買うか買うまいか、かなり悩みました。



でも、こういう画集ってもともと高い。

「えぇ~い!ちまちま悩むな!」 と 己を一喝! ヽ(`ω´*)ノ彡☆



意を決して、ついに今月の初めに購入しちゃいました。 o(^▽^)o ♪♪






この画集、まずはデューラーの生涯に関する詳しい説明から始まります。



次に、掲載されている水彩画・ペン画が

画家の死後、どのような経緯を経てアルベルティーナ美術館に

収蔵されることになったかという、約500年近くにわたる

来歴も説明されています。



個々の作品については、関連する作品や同時代の画家の作品も紹介しつつ、

それぞれたっぷりと1~2ページも使って

詳細な説明が加えられています。








ふふふ、、、

これは読み終わるまでに

相当な時間がかかりそう。。。。





ゆっくり味わいながら読んでいこうと思っています。







年末の準備の合間に。。。。













というところで、年内のブログ更新は今日が最後になります。



今年は 春にタイルスタイルx3人展があり、

11月には工房のスペインタイル装飾展もあり、

発表の機会に恵まれた年でした。






制作に時間がかかるために、更新の頻度がかなり落ちてきている中、

ブログを引き続き、読んでいただき、また温かいコメントもお寄せいただき、

読者の皆様にこの場をお借りして 心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。






来年も楽しみながら作品作りを続けていきたいと思います。


どうぞ皆様もお元気で、風邪など召されないようお気をつけて、

良いお年をお迎えくださいませ。













theme : 洋書
genre : 本・雑誌

プロフィール

ゲンちゃん

Author:ゲンちゃん
2002年、スペインタイルアート工房の通年コース受講開始。
スローペースでなんとか卒業し、以後、
気のむくままに制作を続けています。

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